あんハピ♪ 第2話 感想
第1話 4月7日 不幸な入学初日
脚本: 田中仁<br />
演出: 立仙裕俊<br />
各キャラクター毎の不幸タイプ
雲雀丘瑠璃
不幸タイプ: 悲恋
〇不運の分類
・むくわれなさすぎる片思い中
〇傾向と対策
・料理が得意で、毎日作っている。
しかし片思い相手に食べてもらえる見込みはない。
・工事現場に通っては片思い相手を探しているよう
しかし必ず片思い相手がいるとは限らない。
・対策 今後の恋の行方に注目。
久米川牡丹
不幸タイプ: 不健康
花小泉杏
不幸タイプ:不運
趣味 - 自動販売機でジュースを買う
特技 - ほっぺがすごい伸びる
〇不幸の分類
・この世のすべてにおいて運がない。
〇傾向と対策
・不運について思い悩まないためにト
(例)動物におそわれるケースが多いが、
本人が動物好きであるため動物を
・水運のなさには定評があり、重大事故
(例)今年7月、川に落ちたところを雲雀
・対策 万全の対策が必要である。
〇特記事項
・4月7日の課題 卵からひよごが孵り
・ジャージがピンク色である。
・リュックがうさぎである。
ひばりの悲恋と二次元オタクの恋愛模様
ひばりの不幸タイプは悲恋だと判明した。
悲恋とは、実らずに終わる恋のことである。
工事現場にある看板(無機物)に恋をしているのだから、それも当然のことだろう。
そこで、そもそもなぜ無機物たる工事現場の看板に恋をしているのかについてだが、
作中では常に頭を下げ続けているその誠実さにときめいたとある。
実は無機物に対して好意を抱くケースは過去にいくつもある。
一つ目は、最強伝説 黒沢(著:福本信行)の主人公である土木作業員の黒沢が工事現場で働くライトを振る人形に対してその誠実さを評価し熱い思いを寄せた。
二つ目は、名作ブラックジャック(著:手塚治虫)から交通安全人形に親近感を覚えた警察官の話である。
どちらも共通して、毎日無言で働き続ける人形に対してその誠実さを評価している。
ここで気になるのは、ひばりが好きであるのは人形ではなく看板ということだ。
人形とは、人を模したものであり魂が宿り動いたりすることもあるだろう(ローゼンメイデン等)
看板とは、あくまでイラストであり、そこに人としての存在性はあるのだろうか。
誠実さとは即ちそこに感情や挙動が含まれていてこそ生まれるものなのではないかと思う。
だが、ここで一概にこのことを否定的に捉えてしまうことの問題は、アニメーションで動く彼女たち(二次元)には存在性があるが、イラスト(一枚絵)にはないのかということである。
ひばりが好きである無機物というのは、我々二次元が好きな者たちを他者から見た存在であると位置づけ出来る。
ひばりのこの恋心を否定的なものとしてとらえてしまうことで、我々の恋愛感情もまた無価値な物となってしまうだろう。
杏の運の悪さに見る時の流れ
とにかく何事においても不幸である杏
2話で自動販売機でジュースを買うと常にロシアンルーレットかのごとく、何がでてくるかはわからない状態である。
[参考画像]
ただ、この説明では自動販売機の中のものがまるで異空間のごとく扱われていることに疑問を覚える。
このことについて終盤に、自動販売機の中身を入れ間違えてしまっていた補充作業員が登場する。
これは、杏がその入れ間違えが発生してしまっている自動販売機で買うという確約された未来が存在し、それに対して不幸な事象が発生していることがわかる。
このことからあんはぴ♪の世界は歴史改変なんてものが存在せず、時間とは確定されたものであり不幸な人間はどう抗っても不幸な目にあうことが示される。
そこで思い出すのは、3人で所属する学園の内7組は不幸な人間が集められており、不幸な人間を幸福にすることが目的である。
確定された時間軸を、不幸な人間を幸福にすることで捻じ曲げることによって歴史改変を行うことを目的とした学園なのではないだろうか。
2話時点で、あんはぴ♪の中に湧き上がるいくつもの疑問点(謎の技術力等)を鑑みても、
何か裏があるような世界観が垣間見える。
まだまだ、始まったばかりのあんはぴ♪であるが、今後の展開が非常に気になる。
ちなみに余談だが、
ランダムに出てきた飲み物の内、
たこ焼きソーダは近しいものとしてたこ焼きラムネ
紅まむしは、赤まむしとして存在する。
カレー牛乳については、学校の給食などでカレーと牛乳でも合わせて食べれば同じようなものだ。
今後の感想記事について
とりあえず今後は、一部のテーマに絞った感じで且つ若干ねじ曲がった感じの考察記事をメインで書いていこうかと思った。
意外と楽しい。